(40)ブルースクリーン、いわゆるStopエラー(勝手に再起動する)の症状が止んだ

突然、ブルースクリーン、Stopエラー(勝手に再起動する)の症状が頻発し始めたので、Dell社サポートに連絡しサポートしていただいた。ハードウェアの保証期限は過ぎていたが、メールで4、5回、都度親切な回答をいただいた。

原因がハードウェアの問題かソフトウェアの問題かの切り分けにおいて、インターネットで検索しても、この種の問題では、まずはハードウェアの問題を疑ってみるべきだということで、Dell社サイトのオンラインでのハードウェアの診断テストと、起動時のF12連打からのDiagnosticsを延べ4、5回行ったのだが、すべてパスして問題はまったく検出されなかった。

 

上記をやる内に気付いたのだが、LANケーブルの差込口がカチッと差し込まれなくて、LANケーブルが使用中に抜けてしまうことがあり、それでStopエラーが出るのではと思い、USB接続のLANアダプター経由で試験してみたり、無線LAN単独でインターネットしてみたが、やはり現象は止まなかった。別のログインユーザーを作ってもダメだった。セーフモード起動では現象が出なかった。

 

Dell社サポートの次の指示は、OSの更新、修復、各種ドライバ等の更新だったがいずれも再発した。そこでDell社のSupportAssist OS Recoveryを使用したOS再インストールの他に、Microsoft社のサイトからWindows10用の起動ディスク作成用のファイルをダウンロードし、起動用USBメモリーを作成しWindows10のクリーンインストールも行った。各方法で2回づつ行ったが、それでも現象は止まなかった。

 

そこで、筆者の判断でパソコンの裏ふたを開けて内部の点検をすることにしたが、特に埃や腐食は無くとてもきれいなものだった。その上でメモリー2スロットの抜き挿しを行ったが、それでも症状が再発した。

 

ただ、メモリー2枚挿し?あれ?これは増設したんだなと気付き、サポートの履歴を検索したら昨年の11月にメモリーの増設を行っていたことが記録に残っていた。

そこで、元々パソコンについていた4GBのメモリーを外し、増設した8GBのメモリーだけの状態と、8GBのメモリーを外し、4GBのメモリーだけの状態で再発するかを試したところ、どちらのメモリー1枚挿しでの状態であれば、ピタッと現象が止んだ。

 

Dell社に念のため確認したが、このパソコンはメモリー構成で4GB+8GB=12GBでの運用に対応しているそうで、異なる容量のメモリーの組み合わせによる増設が本現象の原因ではないとの見解だった。

 

そうなると、もともと付いていた4GBのメモリーか、それとも増設した8GBのメモリのどちらかに故障がある可能性が出てきた。

 

しかし、もともと付いていた4GBのメモリーだけ挿した時も、増設した8GBのメモリーだけを挿した時も、つまり1枚挿しの状態だとどちらの場合でも症状は止んだのである。

 

 

その後も増設した8GBのメモリーを1枚挿しでテストしているが、まったく症状は出なくなった。

もし、上記の結果を現象の解消だとすると、Dell社のメモリー構成で4GB+8GB=12GBに対応しているとする見解が何となく疑わしい感じになってくる。しかし、増設したエレコム社のメモリー8GBの故障とか相性の問題なのであれば、増設した直後から症状が出て当然なはずで、メモリー増設して半年ほどはまったく異状はなかったのに突然5月に1回、間を空けた9月には頻発し始めるなんて、ここでもパソコンの世界の不思議さを感じさせられたのである。

 

後日談として以下を付け加える。

この問題が起きたパソコンをお使いのエンドユーザーにおいて、この問題が起きたパソコンとは別に同時期に購入した同型のパソコンがもう1台あることが分かったので、その1台でも同じメーカーで同じ型のメモリーが増設されていて、過去のイベントログを調べたら、まったく同じ「EventLog 6008」と「BugCheck 1001」がセットになって記録されていたことが分かった。そのもう一台のエンドユーザーは、勝手に再起動することがあったかもしれないが、Windows10の更新で再起動してくれたのかなあくらいに感じていて、Stopエラーによる再起動だとは気づいてなかったらしい。

また、増設したメモリーのメーカーのE社にそれまでの経緯を説明したところ、あっさりと返金に応じるとの回答だった。そのメーカーには同型のパソコンに合うメモリーは他になく、別のメーカーのものを探すことになった。