(51)二階氏の会見を聞いて思うこと

2024年3月25日の二階氏の会見を聞いたが、悪いことをしたと心から反省しているとは思えない会見だった。原稿棒読みからは、申し訳ないという気持ちは伝わってこなかった。国民の政治不信を招いたのだからその責任をとって次は出馬しない、という責任の取り方についても、それが果たして正しい責任の取り方なのだろうか。二階氏は、この裏金問題についてこの会見でもまったく説明責任を果たさなかった。国民の知りたいことについて説明しようという気持ちが全然感じ取れなかった。むしろ、ふてくされと開き直りと年齢を傘にきて、よぼよぼであったし高圧的でもあった。

政治家としては次に出馬するには85歳はどうか?という心配な、そもそも一般的にはかなりのご年齢ではあるにはある。

若くても政治家としてふさわしくない者もいるのだから、二階さんが質問者の記者を睨んだとおり、何歳だろうと年齢は関係ない。すべて有権者が決めることである。

政治家が地元の為に国の為に力を尽くすことは当然であって、長年に渡ってそうしてきた実績があるからといって、子分を従え偉そうにじろりと見据えて不利なことは一切答えない会見で、帳面を消しましたチャンチャン。ではないだろう。

この二階様が次は出馬しないけどそれでもいいのか、どうなっても知らないよという恩着せがましさが前面に出ていた。また、年齢が年齢だから補助のつもりであったにしても横にいた子分の発言が鼻に付いた。何者か知らないが、彼にも生活があるのだろうから二階先生の側につくのは当たり前だけど、取り巻きが自分たちの生活を守るために徒党を組むのは、中国共産党やロシアのプーチンの取り巻きと同じ匂いがして、全く変わらない恐ろしさを覚える。

会見で明らかになったように、選挙に勝つために(裏金を含んでいるかわからないが)資金をばらまいていることは間違いない事実のようだ。資金をばらまいて当選させてもらった政治家が公正公平な仕事ができるはずがない。誰かの言いなりになるのは目に見えている。

とにかく、長く政治家を続けた人物の弊害もあるし、若い新人だからと言って、破廉恥なパーティーや裏金に塗れていないとも限らないし、その人物を監視し見極めていくことが大事であることは間違いない。