(11)致命的エラー C0000022

Windows8.1で、「致命的エラー C0000022:51186個のうち50117個目の更新を適用中(/Registry\MACINE\SOFT...)」が出て、それ以上進まなくなった。

これは、2017年4月12日のWindows更新の途中で起きたと思われる。4月9日時点に戻す復元を試みたが、結構な時間がかかってやっと終わったかと思いきや、最終のメッセージが、「失敗した・・・」と出て、これはリカバリーかと覚悟したものの、ダメもとでセーフモード起動を試したところ、Windows更新がすんなり100%まで進み、セーフモード起動を指示したので当然セーフモード起動するはずが、何故か通常モードで起動した。更新履歴を見ると更新は成功し、「致命的エラー・・・・」問題は解消した。

それにしても「致命的エラー」とはいかにもビビらせやがったな。

Microsoftさん、いくらなんでも「致命的」という言葉遣いはどうかと思うよ。

 

追記(たまたま成功した事例として)

以下は、致命的エラー C0000022・・・という現象が、セーフモード起動をすることでたまたま復旧したという事実いきさつです。本文掲載後、本ブログへのアクセス数が急激に増えたので、本現象に見舞われている方々が多数いらっしゃるのが分かりました。復旧の仕方を教えて欲しい旨のコメントもいただいております。以下に、復旧までの手順をお示しします。あくまでもリカバリーなど面倒なことをしたくないから、思いつきでやったことですので、この方法が正しいかとか、お困りの皆さんすべてに適応するかはまったくわかりません。自己責任でお願いします。

 

まず、Windows8.1や10が正常起動しない場合、何回か起動を繰り返せば、「自動修復」の機能の画面が表示されるはずです。

「詳細オプション」ボタンをクリック

そこから、詳細オプションを選択。

「トラブルシューティング」をクリック

トラブルシューティングを選択。

「詳細オプション」をクリック

詳細オプションを選択。

f:id:cssf:20170429144812p:plain

スタートアップ設定を選択。

画像検索結果

4)セーフモードを有効にするを選択。

(具体的には、キーボードの4かファンクションキーのF4を押します)

 

すると自動的にパソコンが再起動します。

起動の途中で失敗していたところからのWindows更新が再開され、正常に更新が進み、パソコンが起動(筆者は画面四隅にセーフモードという文字が表示されなかった)します。

これで、もう一度再起動して正常起動すれば問題解消です。

 

 

追記として

筆者は、この問題に2017年4月に直面したが、以来、このブログ文へのアクセス数の推移は何回かの波があった。2018年に入っても何回かあり、最近では以下のような推移を示した。

f:id:cssf:20180913135734p:plain

8月15日に突如としてアクセス数が増え徐々に減っていき、翌9月12日にまた突如としてアクセス数が増え始めるという現象が捉えられている。何かの参考になるかな。

 

(10) INACCESSIBLE BOOT DEVICEが、セーフモード起動で修復した。

Windows8.1からWindows10にアップグレードしたパソコンで、IllustratorCS6のインターフェースの一部の表示項目の文字が象形文字みたいに化ける現象が発生した。その為の改善策をネットで探したらいくつか試せる情報があった。それらを実施する前に、念のためAcronis True Image 2016でCドライブ全体のイメージバックアップを取った。ほんの数分で成功完了のメッセージが出たので、再起動した。ところがいつまで待ってもWindows10が起動してこない現象に見舞われた。ブータブルメディアからのバックアップはいつもやり慣れていたので、バックアップに成功した直後の起動途中でINACCESSIBLE BOOT DEVICEという訳の分からないメッセージが出て、とても焦った。以後は修復を促され色々試すが駄目だった。最後は初期化して、イメージバックアップで復元するという手順しかないかなあと、鼓動が速まるのを感じた。でもどうしても踏ん切りがつかず、まず、たった今取ったイメージバックアップを使い復元してみた。復元は成功。しかし、数回繰り返しても改善されなかった。ネットでINACCESSIBLE BOOT DEVICEを検索してみると、何とも色んなケースがあったし、ダウンロードしてクリーンインストールするという手間がかかりそうな対処方法のようだった。

そして色々試しているうちに、いつの間にかセーフモードを選ぶ画面が出てきて、駄目元でセーフモードを実行してみたら、すんなり障害が起きる直前の状態のセーフモード起動ができた。直後の通常モードでの起動も問題なくできた。その後は、何度再起動しても、何も問題は出てこなくなった。完全に復旧したと思われる。

ところで、つい先ほどまでの焦りの気持ちでネット検索したINACCESSIBLE BOOT DEVICEにまつわる、ややこしい対処法の数々は何だったのだろう。

(9) iPhone 5Cのホームボタンがいつの間にか復活した。

筆者は、諦めていた。過去、IPhone 5Cのホームボタンが効かなくなったことが2回ある。効かなくなる症状は2回とも同じで、段々効かなくなってきて、遂には、まったく効かなくなるという経過をたどった。しかし、1回目の場合、一度効かなくなってしまってから、復活するまでに時間はかからず直ぐに復活した。でも2回目の段々効かなくなる症状にその後まもなく陥った。この2回目の時も少し時間をおいたら復活するかと思いきや、まったくその兆しはなく、何をしても無駄だった。だから毎回、電源を切って再起動してメニューを選ぶというとてつもない不便な使い方に甘んじていた。でもあまりにも不便極まりなかったので、何かいい情報はないかとネットで検索したところ、結構同じ憂き目にあっている人がいて、とてもありがたい「AssistiveTouch」をオンにするという有益な対処情報に触れ、おかげ様で、ほとんどストレスがなくなった。若干問題なのは、画面上にホームボタンが浮いており操作に邪魔な場合があるという程度のことだが、修理に出さずに済んだので我慢して使っていた。

それから3か月経ったころ、何と、いつの間にかホームボタンが正常に復旧しているのに気付いたのである。もちろん、修理に出したわけではない。何か特別なことをしたわけでもないのに、気付いたら見事に復活していたのである。

こんなことがあると、Apple製品に対する不信感が募るのは筆者だけだろうか。下手すれば、高い修理費用とその間、電話がない不便を強いられたかもしれないことを思うと、このいつの間にか復活した事実は一体何なのか。

そもそも、ホームボタンの構造に問題があるのではないか。

言わずもがな、ホームボタンはそれこそ構造的に耐久性が求められるはずである。例えば、物理的損傷、水没などはユーザーの責任だとしても、通常使用していて2年ほどで、ホームボタンの効きが段々悪くなるとか、しばらくするといつの間にか復活するというような、何となく素人目に判断すると、使っている地域の湿度に左右されるとか、押し方が強すぎるとか、押した回数で接触が悪くなる的な、脆弱な構造なのではと感じるのである。

筆者は、AppleiMacの電源ボタンの故障で、短期間の内に2名の知り合いの方から相談を受けたことがあるし、Appleではない別のB社で、ネットワークストレージ系製品の電源ボタンが陥没しがちな構造の問題に直面したこともある。メーカーは、本当に第三者機関による耐久テストをしたのであろうが、そんなもの何の言い訳にならないと思える、いい加減な構造であることを、以後のメーカーからのサポートや修理を受けられなくなるリスクを冒してまで、筆者自ら、実機を解体して目視にて確認したことがある。電話でスイッチの構造上の問題を指摘したが、メーカーには相手にされなかった。でも、誰が見ても陥没必至の構造であることは明らかだった。そんな実態を体験しているのである。・・・・「(1) B社法人向けNAS製品の電源ボタンの陥没癖と、バックアップ失敗の原因の曖昧さ」を参照いただきたい。

これらスイッチの類の耐久テストは、どんなことを実施しているのだろうか。ロボットがボタンを何十万回、何百万回押す耐久テストをクリアした、というようなことなのだろうか。第三者機関で、ある一定の基準制度に則って実施しているからメーカー自体に非はない。それが現代の品質管理の手法なのだろうか。ユーザーにとって気になる、個々の故障についての原因追及などしないし、個々の故障を元に構造の改善につなげようなど、組織としてやるつもりなどないように感じる。

また、ユーザーにとり、どのメーカーも、最初に保証延長契約料を支払うか、そうでない場合、予め決められた修理代を支払うか、新たに買い替えるか、有無を言わせぬ選択肢になってきている。

追記 この記事を出してから間もなく、再びホームボタンの反応が鈍くなりはじめ、約4か月間「AssistiveTouch」を使うことになった。そんな中、2017年元日にこともあろうに胸ポケットに入れていたiPhone 5Cを自宅のトイレで水没させてしまった。汚い話で恐縮だが、大の方をして水を流す前だったので、呆気に取られて躊躇し、我に返って数秒後に水たまりに手を突っ込んで自分の汚物の隣に沈んだiPhone 5Cを取り上げて、すぐさま分厚いビニール製のカバーを取り外し、洗面所で水道水をぶっかけながら洗った。お釈迦になったらを考えながらも、洗うしかなかった。水を拭き取り、今度は消毒用のアルコールを吹き掛け、匂ってみたりもした。そして、各スイッチ、カメラなど機能を確かめてみたら、何ともなかった。しかし、何気なく触ったホームボタンがレスポンス良く反応し始めたのである。水没して復活したのである。これは一体どうゆうことなのか。

更に追記 水没後しばらくの間は、ホームボタンが使えていたが、完全復活したわけではなかったのだ。あれからしばらくして、効かなくなりはじめてもう9月になる。復活しそうな気がしない。

 

 

(8) Appleの事例

2016年7月26日火曜日の早朝、あるiMacユーザーからの電話で叩き起こされた。寝起きの頭と声で申し訳なかったが、状況を聞くとこうだ。

いつも多忙な週明けの月曜日、つまり昨日の晩までフル稼働だったiMacが、今朝は起動がおかしい。ログイン画面になっているようだが、数ミリの幅で数センチの長さの横のラインが縦にずらっと並んだ帯が、画面にずらっと並んだ表示(下の図みたい)になり、操作ができない状態に陥り、再起動やピーラムクリアなど色々試すがどうしても正常起動してくれないとのことだった。

f:id:cssf:20160728144622j:plain

とにかく急行したが、状況は変化していた。メインスイッチを押しても、長押ししても、電源ケーブルを抜いてしばらくしてからボタンを押してもまったく何の反応もない状態になっていた。電源が入らないのだ。

9時過ぎにAppleサポートに電話して、引き取り修理となった。5万を少し超えた額で、定まった料金とのこと。故障個所以外もすべて念入りに点検したうえで返却されるとのこと。

納めたのは、2014年11月だから導入後僅か1年8か月での大きな出費となるのである。エンドユーザーのオーナーにとっては、一つ返事で「はい分かりました。」とはならない金額だし、何でこんなに早く故障するのか、何が原因なのか追求したくもなる。

でも、こういったケースの場合、メーカーは原因を明らかにはせず、症状の確認と対処した内容だけの修理報告となるのが普通である。しかも辻褄が合わない表現もあり、それを追求しても、納得の行く情報を開示してくれた試しはない。(別の事例で筆者は経験済み)

だから、そこのオーナーは、日頃そのiMacを使用している担当者の使い方が粗いとか、私用で仕事に関係ないアプリなどが影響したのではないかとか、使い方の指導を再度して欲しいとまで言及された。

Macで長年デザインの仕事をしてこられた方に対し、使い方のあれこれを改めて説明することは中々であるし、私的利用について部外者の筆者が、お客様に言えたものではない。それは、その会社の問題であろう。

Windows系のビジネス用途の パソコンは、各社保証は最長で5年設けてあるのが普通である。現状AppleCareは、iMacで3年である。

Apple社も、Windows系メーカー と横並びに、ビジネス向けの5年も設けて欲しい。できないというなら、それは、Apple社の努力不足ではないか。

わずか1年8か月で何の予兆もなくいきなり起動できなくなる状態になった原因が何なのか究明されずに、ただ一律に高額な修理料金を払う選択肢しかないのは、かなり強引と言える。単に、ひとつの故障事例として簡単に処理できるものと、そうではないものと区別をして対応することがメーカーとしての度量であり、その対応こそがユーザーからの信頼を得られるものと思う。

 

(7) Terastationのマニュアルには書いていない変な動作

B社に修理依頼し、6月25日に指定便で引き取られていったTS-WX1.0TL/1Dが、7月17日にようやく戻ってきた。エンドユーザーに納品する前に、念のために動作テストをした。これは、返却輸送中の振動が機械に影響を与えていないかを含め、サポートする側が納品時の作業をスムーズに済ませるために、できることは済ませておく準備である。それでなくても以前から不安を感じることの多い機械であるから、たとえメーカーの診断であろうと疑わざるを得ないのである。だから、動作を記録した。

まず、電源投入。これは、指で電源ボタンを押す以外の操作はない。B社のデスクトップ型のラインナップは、すべてこの電源ボタンの仕様構造であり、陥没癖があることがわかっていたので、注意深く慎重に陥没しないように軽くタッチした。電源ボタンの陥没癖については、以下のブログも参照いただきたい。

cssf.hatenablog.com

B社の製品マニュアルに、このあたりの電源ボタンの押し方についての配慮や注意点、パネルやランプの変化の流れについての詳細な記載はない。電源が投入されたかどうか。つまり電源ボタンを押したことに対するマシンの正常な反応は、どんな動作になるのか。一連の動作と時間経過は以下の通りだった。

ボタンを押したらまず、ピピッという音が鳴る、同時に液晶モニタが赤くなり、電源ボタンの周りのランプがゆっくりと一定間隔の点滅を始める。LAN1のランプも点灯する。LAN1のランプは時折、激しく点滅したりもする。最初の電源ボタン押下から3分30秒程度経過後にいったんLAN1ランプが消灯し、またすぐ点灯し、その約15秒後に液晶画面が青色に変化する。一方、電源ボタンの周りのランプは、ゆっくりとした点滅状態が続く。そして最初に電源ボタンを押してから8分経過したところで、液晶画面が瞬間的に赤くなり(赤くならない時もある)、青に戻る。同時に電源ボタンの周りのランプが点灯に変わり、やっと使える状態になる。バックアップ用にUSBの外付けHDDを接続していると、8分以上かかって起動した後にファンクションボタンの周りのランプがしばらく強く輝く青色で点灯している時間がある。マニュアルなどを見るが、これが何を意味しているか不明である。

残りの準備確認作業のバックアップスケジュールの再設定とバックアップの実行においては、問題なくテストを完了することができた。ここで、気付いたことはバックアップ用に取り付けているUSB外付けHDD(HD-LC1.0U3-BK)のアクセスランプの点滅の仕方が、紛らわしいことである。普通、この手のストレージはどのメーカーもどんな類のものであれ、データにアクセスするとか、ディスクにデータを書き込みのアクセスであれば、一般常識的には、ランプが激しく点滅する。でもこのHD-LC1.0U3-BKは、まるでスリープしているかのようにゆっくりと点滅するのである。だから、はじめバックアップが始まってもスリープしているようなゆっくりとした点滅だったので、バックアップスケジュールがいつまでもスタートしていないと思ってしまった。実際はバックアップ作業が正常に済んでいたことが判明するまで、かなりの時間ロスだった。HD-LC1.0U3-BKのマニュアルには、ランプの点灯は、電源ON。ランプの点滅は、アクセス中とだけしか説明がなかった。その点滅の速度など詳細な情報はどこにも見当たらない。肝心かなめのところにユーザーへの細かい気遣いというか、配慮を欠いているのである。

エンドユーザーに納品した時のメール通知の再設定では、エンドユーザーのメールアドレスやパスワードなどをテラステーションに再度設定し直す作業を行ったが、何をどうしてもテストメールが正常に送れず、試行錯誤で2時間が経過した。筆者は、複数のユーザーでこの設定を経験してきているので、さほど難しい設定ではないにもかかわらずメールのテスト送信に失敗が続いた。どうやら設定の問題ではない気がして、何回かシャットダウンをしたが、なかなかシャットダウン動作に移行しない時があった。もうどうしようもなく、これは、修理が完全になされていないのではないかと思ったほどだった。また、この機種は、メーカーもお手上げの不安定な機種なのかもとか気持ちの上でも不安になり本当に困った。

でも、LAN1をLAN2に替えたり、また戻したり、メール通知の設定値を変えたりしてやっと成功した。なぜ成功したかの追及までできる心境にはならなくなるほど時間的に追い込まれていた。とにかく、この機械は、LAN1かLAN2のポート切り替えにしても、メール通知のテストにしても、レスポンスが悪く、今思えば、おそらく、シャットダウンのレスポンスが悪い問題もこれらとすべて関連しているのではないかと思われた。ナスナビゲーターに出てこないで、ローカルネットワーク越しには、何も問題なくアクセスできるとか、このたくさんの変な動作は、ある指示の動作が次の指示の動作のレスポンスに影響を与えるほど動作が遅いことに原因があるのではと思わせるのである。

だから、テストメールが送れなかったのは、何が原因かを突き止めるにしてもすべてにおいて遅延スパイラルに陥り、詳細な検証ができないNASであるといえる。メーカーが後継機を勧める理由がこのあたりにあるのではと勘ぐってしまう。

 

ところで、今回の修理を依頼することになった原因は、スケジュールによるバックアップ等の成否のメール通知が着信していないことがわかったためである。そこで、まず、バックアップタスクを今すぐ実行した。でもバックアップされたのかのメール通知が来なかった。バックアップタスクを新規に作り直してもメール通知されなかった。仕方なく、NASをシャットダウンしようとブラウザからシャットダウンを指示したが、反応がなく、仕方なく手動で電源ボタンの長押しをした。すると数分後にやっとシャットダウン動作に移行した。しかし、最後に液晶画面にうっすらとテキストが表示されている状態で完全に電源が落ちていない状態となった。仕方がないので、電源ボタンを押して電源を再投入したが、今度は、液晶にテキスト等がまったく表示されず、縞状の表示が縦に並んでいる状態になってしまった。しばらくして、一応ランプなどの点滅や液晶の色などから判断して、起動し終えた感じではあるが、液晶画面の縦縞模様は、そのままになってしまった。中のデータへのアクセスは正常にできたので、すぐにNASのデータを1台のパソコンのセカンドドライブに移し、状況を説明し預かり修理することにした・・・・という経緯である。

数日後にメーカーからFAXされてきた有償修理可否確認書によると、確認症状として、電源ボタンの不具合及び、液晶パネルの不具合を確認しました。故障個所として、フロントパネルの故障、基盤の故障とあり。修理方法として、A案が後継のNASを購入(66,852円)する案と、B案が基盤交換(5,400円)とあった。この書類を見てまず感じたのが、なぜ修理なのに後継機種の購入案が提案されてきたのか、である。それだけでとても不安になった。つまり、メーカーとしては後継機に交換する案を出さざるを得ないほどの状況であることを匂わせていると思えたからだ。

そこでそのことをエンドユーザーに正直に説明しようとも思ったが、いたずらに不安がらせるだけだし、常識的に後継機購入の案が通じるわけがなく、後継機購入の案が出された理由を説明するためにメーカーにその本意は何なのか問い合わせしなければならないという、何とも気が重く時間のかかるステップが想像されたので、独断で5,400円のB案に〇をしてFAX返信した次第だった。(修理機を納品した当日、エンドユーザーにはすべての書類とともに事後報告した。)

 

(6) 3台のPCのマザーボードとSDDの交換で

パソコン3台のマザーボードSSDの交換をすることとなった。その日の午前中には3台のイメージバックアップを取り、万全の準備をし、午後一のメーカー派遣の技術者が到着し次第、即、交換作業に取り掛かってもらった。そして、途中、何の問題なく午後5時には、すべて元通りになった。

しかし、Windows8.1の場合、マザーボードSSDを交換しイメージバックアップで復元した場合、ライセンス認証をしなければならない可能性があると聞いていたので、それをせずに済んで早く終わったにせよ、何となくモヤッとした感じは残っていた。何故なら、時間差でライセンス認証をしなければならないこともあるとのことを聞いていたからだ。

1台に付き3回以上の再起動や、Office製品の起動と新規ファイルの作成、保存とそのファイルを開く動作確認などをしたが、翌日の正午時点までは、時間差のライセンス認証の手続きをしなければならない事態には至らなかった。

それでもモヤッと感を何とか払拭したくて、マイクロソフトの認証の専門部署に電話してそのあたりのことを詳しく聞いてみた。すると、心配の通り、時間差で認証を促されることもあり得ます。その時は、ライセンス認証の手続きを行ってくださいとの答えだった。

しかし、非常にあいまいである。

これではまたいつか、ユーザーに業務を停めてもらい認証の時間を割いてもらわなければならないことになる可能性があり、それではサポートする側も困るので、現時点で時間差のライセンス認証が必要ない状態であるかを確認することはできないかを聞いたところ、それはあくまでも現時点での状態であり、近い将来、時間差でライセンス認証が必要になる可能性はあるわけで、何か物理的に部材を交換したり、OSや、Office製品の再インストール等の変更が加わったら、その可能性があるとのことだった。

よく分からない。物理的な部材の交換や、OSや、Office製品の再インストール等の変更はしないという条件ではどうかという問いにも、どんな聞き方をしても、頑なにこちらに許容を強いるのである。

では、現実的には時間差はいつまであり得るのか、1年先にもあり得るのか聞いたところ、およそ1か月以上あとに来ることはないとのこと。

また、この件に関する専門の解説サイトはないかと問うと、それはないしこれ以上の情報の開示のご希望には添えないとのこと。ただ、このような曖昧模糊としている状態では困りますよねという問いには、要望としては承ります。とのことだった。

なんじゃそりゃ。

 

 

(5) 修理履歴を確認すれば分かるはずなのに

2013年6月にあるユーザーから、メーカーを指定された上で、パソコンを3台注文いただいた。メーカーはM社という名前で国産。サイト上でカスタマイズができ、特にSSD搭載において選びやすく、他社より群を抜いて格安だった。それまでは、H社やD社が主だったが、それ以降のメーカー選びは、一も二もなくM社に統一したほどだった。

そのM社と初めての取引で仕入れた3台のパソコンは、今年になり、1台目の電源ユニット交換、続いて2台目も電源ユニットを交換することになり、ついでに3台目も予防的に電源ユニット交換してもらった。でもこの3台については、今年の電源ユニットの交換に至るまでにも、何度か工場戻しや、出張修理での部品交換をした記憶があった。特に記憶があるのは、出張修理で部品をユーザーに直送するから、その部品を受け取ってもらうために誰かに待機していただく必要があるとのことで、その為だけに半日程度、客先に誰かいていただくことをお願いすることができず、日通航空の営業所止めにしていただき、筆者が荷を受け取りに行き、技術派遣員さんに引き渡すということがあった。また、別の出張修理では、出張修理の技術員が約束の時間になっても現れず、サポートに電話してやっと連絡が取れ結局2時間ほど遅れ、その挙句、肝心の部品が現地に届いていないことも分かりその日は、何もできなかったというお粗末な事件もあったから、いやでも記憶に残っていた。

だから、今年電源ユニットの交換後に発生した不可解な現象の再発は、もう勘弁して欲しいという気持ちになった。以下は、6月7日のメーカーへのサポート依頼文である。

 

お世話になります。

2013年6月25日に3台同じものを購入しました。シリアル番号は、・・・・・218、・・・・・217、・・・・・219です。数か月前に3台とも電源ユニットを交換していただきました。しかし、昨日2016年6月6日に、使用中に突然、黒い画面で黄色や白の文字で「EFI Shell version 2.31 [4.654] - Current running mode 1.1.2 Device mapping table・・・・」の画面になりました。

この現象は、少なくとも2015年6月10日あたりにも発生しております。画面の写真画像が2枚あります。必要であればお送りいたしますので送付方法を案内ください。ちなみに2枚の画像の内容は見た目は全く同じです。2枚とも3台の内の1台で発生した時に撮影したものです。他の2台では同じ現象が発生したかどうかは定かではありません。発生したかもしれませんし、していないかもしれません。

購入してからこの3台は、色々な異常現象が発生しましたので、その都度、何がしかの部品交換などをしていただきました。履歴を参照いただければお分かりになると思います。冒頭でも申し上げましたが、つい数か月前には、3台とも電源ユニットを交換していただいた経緯です。

この電源ユニットの為に、これまでの色々な異常現象が発生していたものと、勝手に思い込んでおりましたが、そうではなかったということになります。ご回答よろしくお願い申し上げます。

 

と送ったら、現象をとらえた写真を添付して送れとのことだったので、6月18日に送ったところ、今度は、6月20日に以下の返信が来た。

 

お送りいただいた画像からOSの起動時にシステムデータまたはSSD自体がうまく読み込まれずエラーが発生していることが考えられます。

電源ユニット交換後も改善が無いことからマザーボードSSD問題が考えられます為、誠に恐れ入りますが修理をご検討いただけますようお願い致します。

 

と返事が来たので、そこで同日以下の返信をした。

 

3台ともSSDマザーボードの交換ということでしょうか。

過去、電源ユニット以外の部品も交換した記憶がございます。シリアル番号で履歴をご確認ください。すでにマザーボードを交換している物もあるかも知れません。いずれにしましても、何らかのハード的な障害であればそちらのご判断にお任せするしかございません。 

出張修理、3台とも同様の交換処置ということでエンドユーザーに説明してよろしいでしょうか。また、交換時期についても日時候補をお知らせください。

 

ところが、7月11日になり今度は電話で何とも理解できない質問が来た。

電源ユニット交換後に発症したのは、1台のパソコンでそれ以外の2台は発症していないか。とのこと。それについては、この間、発生しているかもしれないし、していないかもしれない。厳密には、改めて現時点でユーザーにお尋ねしないと分からないことだと説明したが、それには及ばないとのこと。もうどうすれば良いのか分からない。何を聞いているのかも分からなくなったので、もう一度3台の詳細な修理履歴を時系列にまとめたうえで、そのまとめたものをこちらにも報告するよう依頼した。その上で、3台ともSSDマザーボードの交換が必要かはM社側で判断してその旨を報告するよう念を押した。本来発症していないパソコンについては修理対象にできないとのことで、それを予備交換処置とするには上長への許可を取る手続きが要るための質問の電話らしいが、どうやら、前回のメールで詳細な修理履歴を調べて判断するようにお願いしたにもかかわらず、それをつまびらかにしたうえでの電話ではなかったようだ。

それにしても、時間がかかり過ぎ。