(15)Officeの使用状況を共有する?

2018年5月31日の午後のこと、あるお客様からWordもExcelも使えなくなった、との連絡が入った。午前中は、全く問題なく使えていたのに、午後からWordを起動したら何やらメッセージする画面が出てきて、読んでも何の意味か分からないし、今時のことで怖いし、右上の×で消すとWordが起動しないというのだ。

出てきた画面のメッセージを読んでいただいたら、「Microsoft」、「Officeの使用状況を共有する」、その後も云々つらつら読んでいただいたが、まったく何のことやら初めて聞く状況だった。検索サイトで聞き出したワードで検索するも、これといったヒット情報は出てこなかった。確認の為、その画面をスクリーンショットしてメール添付してもらおうとお願いしたら、Outlookも同じ画面が出て起動できないとのこと。仕方ないので、お客様の女性事務員の方にお願いして、画像を送ってもらった。その画像が以下の画像である。

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この画面出現に際し、お客様が複数人数でもってすったもんだし、結果的に躊躇し当方に問い合わせをしてきただけに、念のため、Microsoftサポートのチャットで問い合わせてみた。

 

以下は、チャットのやり取りをかいつまんだもの 

  • この画面は、Office2016(その前までのバージョンは対象外)からの最近の更新がなった時点で初期的な設定を促す画面であること。 
  • Office2016のユーザーは、すべてこのようなステップを踏まないと使えないこと。 
  • 作業としては、どちらか(完全な診断データ or 基本的な診断データ)を選んで確認ボタンをクリックして進むしかないこと。 
  • 全部で3画面ほど出てきて、さほど時間は掛からないこと。 
  • 最初の画面での選択肢は、どちら(完全な診断データ or 基本的な診断データ)を選んでもかまわないこと。 
  • この設定は、後で設定値を変更することもできること。 
  • 設定したらマイクロソフトと使用状況を共有することになると思われること。 
  • それが何のための共有かは分からないが、Office2016を使うためには避けられないことは確かであること。

 

つまり、皮肉っぽく言えば、読んであまり意味が分からなくても何となく進めて行っても、良いみたい、というユーザーを蔑ろにした画面であるということでした。

相変わらず、Microsoftさんのエンドユーザーに対する心のない通り一遍の分かり辛いメッセージが、混乱を招いているのは事実である。