(4) 妙な名前で引落し

筆者は、毎日、インターネットで銀行口座の明細をチェックし、経理や販売管理の入出金の入力を行う。

本日、見覚えのない引落しがあった。摘要に「 SMBC(キョウサイカケキン」とあり、52,180円の出金である。直ぐにはピンとこない。昨年と同月の経理の明細を見るがそんな名前は見当たらない。でもかろうじて自動車保険は農協で、掛け金を毎年7月に年一括自動引落しするようにしている事を思い出す。それにしても「SMBCナンチャラ」とは?

念のために農協に電話してみる。筆者は、こう質問した。いつも7月に農協の任意の自動車保険の掛け金を年一括払いで自動引落しするようにしているが、今日、銀行の明細にSMBC(キョウサイカケキン」とした自動引き落としがあった。これは、農協のクルマスターとかいう自動車保険の共済金の引き落としで間違いないかと。窓口の女の子は筆者の質問の後、お調べしますと言い保留にし、しばらくして、「それは農協とは関係がありません。」と答えたのだ。

そこで、引き落としされた金額52,180円を説明に加えたうえで再度調べるよう促したところ、また保留ののち、今度は、「農協の自動車共済の自動引き落としです」との説明にがらりと変化した。これを、にわかに信じられるわけもなく、先ほどとは全く異なる答えになったが間違いないか尋ねると、今度は、筆者のフルネームを聞かれ一度電話を切り、後刻電話をくれるとのことだった。十数分後にかかってきた別と思われる女性の説明は、「農協の自動車共済の自動引き落としを代理の業者が行っている」とのことだった。

くしくも、そのやり取りの直後、E-Mailにプロバイダからウィルス(トロイの木馬系)に感染したメールを駆除、無害化した旨のメールが届き、しかもそのウィルス駆除済みのメールの文面に「SMBC」という言葉が使われ、件名には、【三井住友銀行】振込受付完了のお知らせとあったのだ。これで、心配しないわけがない。

今のところ半信半疑というところ。あとは共済の証書が届くか、心配ならもう一度電話するかだが、あの農協の応対ではその気が失せる。人の名前、しかもフルネームを聞いて、こちらから尋ねるまで名乗りもしない職員の教育ではどうせ高が知れている。

 

追伸

7月23日に郵便で、無事、自動車保険の証書が送られてきた。自動引落しから17日も経っている。原付バイクに乗る家内から、保険証書の家族原付特約の写しを毎年この時期、会社に提出しなければならないからと、まだかまだかと催促され、言い争いまでなった。これほど時間がかからなければ不安にならなかったはずだ。