(17)バックアップの異常終了に対してメーカーが提示している情報は、筆者にとってこれまで、直接的には、何も役立っていない。

筆者は、バッファロー社のTerastationを7件のお客様に使っていただいている。7件ともバックアップ機能を利用しUSB接続のHDDに毎日バックアップを取るように設定しているが、これまですべての客先でそのバックアップの異常終了に見舞われている。

 

バックアップが異常終了した時の、ログの最下行あたりには以下のような表現がされている。

rsync error: some files/attrs were not transferred (see previous errors) (code 23) at main.c(1183) [sender=3.1.0]

Can't write to backup destination(target disk is broken?).」

 

そこで、「code 23」で検索すると、バッファロー社のサポートサイトの対処方法の一覧にたどり着く。一見、それらしき回答がいくつか並べられてはいるが、そのいずれを試したが何も解決しなかった。だから、メーカーのサポートに直接メールで問い合わせし、最後にバックアップが成功した時のログと、その翌日に初めてバックアップに失敗(異常終了)したときのログを丸ごと添付して調べてもらったこともあったが、結局メーカー側でも原因を特定できなかったという回答だった。

 

つまり、バックアップの異常終了に対してメーカーが提示している情報は、筆者にとってこれまで、直接的には、何も役立っていない。

 

Terastationを使い始めの最初からこのバックアップの異常終了に見舞われることはない。ある程度ファイルが溜まりだしてしばらくして、メールでバックアップが異常終了したことを知らせてくるケースで、7件とも、見事に同じことが起きてきた。その都度、現場に出向き原因を特定できないか検索したり悩んで悩んで、結局、メーカーが提供している対処方法では諦めるパターンで終始した。

 

では、筆者は今まで7件の客先でどうやって解決してきたかである。

 

答えはいずれもこうである。バックアップ対象を小分けにしてバックアップスケジュールを小分けにする。これで異常終了が出なくなる。

 

でも、やってみると分かると思うが、これはとても難儀である。(やってみなくても難儀なことが想像できると思う)

データ容量が多いと共有フォルダやそのサブフォルダの整理に時間がかかるし、Terastationへのアクセスを止められないし、とても気を抜けない作業である。小分けにした後、実際にいざバックアップするとなるとすべての結果が出るまでに数日かかることもあり得る。成功を祈る。