(9) iPhone 5Cのホームボタンがいつの間にか復活した。

筆者は、諦めていた。過去、IPhone 5Cのホームボタンが効かなくなったことが2回ある。効かなくなる症状は2回とも同じで、段々効かなくなってきて、遂には、まったく効かなくなるという経過をたどった。しかし、1回目の場合、一度効かなくなってしまってから、復活するまでに時間はかからず直ぐに復活した。でも2回目の段々効かなくなる症状にその後まもなく陥った。この2回目の時も少し時間をおいたら復活するかと思いきや、まったくその兆しはなく、何をしても無駄だった。だから毎回、電源を切って再起動してメニューを選ぶというとてつもない不便な使い方に甘んじていた。でもあまりにも不便極まりなかったので、何かいい情報はないかとネットで検索したところ、結構同じ憂き目にあっている人がいて、とてもありがたい「AssistiveTouch」をオンにするという有益な対処情報に触れ、おかげ様で、ほとんどストレスがなくなった。若干問題なのは、画面上にホームボタンが浮いており操作に邪魔な場合があるという程度のことだが、修理に出さずに済んだので我慢して使っていた。

それから3か月経ったころ、何と、いつの間にかホームボタンが正常に復旧しているのに気付いたのである。もちろん、修理に出したわけではない。何か特別なことをしたわけでもないのに、気付いたら見事に復活していたのである。

こんなことがあると、Apple製品に対する不信感が募るのは筆者だけだろうか。下手すれば、高い修理費用とその間、電話がない不便を強いられたかもしれないことを思うと、このいつの間にか復活した事実は一体何なのか。

そもそも、ホームボタンの構造に問題があるのではないか。

言わずもがな、ホームボタンはそれこそ構造的に耐久性が求められるはずである。例えば、物理的損傷、水没などはユーザーの責任だとしても、通常使用していて2年ほどで、ホームボタンの効きが段々悪くなるとか、しばらくするといつの間にか復活するというような、何となく素人目に判断すると、使っている地域の湿度に左右されるとか、押し方が強すぎるとか、押した回数で接触が悪くなる的な、脆弱な構造なのではと感じるのである。

筆者は、AppleiMacの電源ボタンの故障で、短期間の内に2名の知り合いの方から相談を受けたことがあるし、Appleではない別のB社で、ネットワークストレージ系製品の電源ボタンが陥没しがちな構造の問題に直面したこともある。メーカーは、本当に第三者機関による耐久テストをしたのであろうが、そんなもの何の言い訳にならないと思える、いい加減な構造であることを、筆者自ら、以後のメーカーからのサポートや修理を受けられなくなるリスクを冒してまで実機を解体して目視にて確認したことがある。電話でスイッチの構造上の問題を指摘したが、メーカーには相手にされなかった。でも、誰が見ても陥没必至の構造であることは明らかだった。そんな実態を体験しているのである。・・・・「(1) B社法人向けNAS製品の電源ボタンの陥没癖と、バックアップ失敗の原因の曖昧さ」を参照いただきたい。

これらスイッチの類の耐久テストは、どんなことを実施しているのだろうか。ロボットがボタンを何十万回、何百万回押す耐久テストをクリアした、というようなことなのだろうか。第三者機関で、ある一定の基準制度に則って実施しているからメーカー自体に非はない。それが現代の品質管理の手法なのだろうか。ユーザーにとって気になる、個々の故障についての原因追及などしないし、個々の故障を元に構造の改善につなげようなど、組織としてやるつもりなどないように感じる。

また、ユーザーにとり、どのメーカーも、最初に保証延長契約料を支払うか、そうでない場合、予め決められた修理代を支払うか、新たに買い替えるか、有無を言わせぬ選択肢になってきている。

追記 この記事を出してから間もなく、再びホームボタンの反応が鈍くなりはじめ、約4か月間「AssistiveTouch」を使うことになった。そんな中、2017年元日にこともあろうに胸ポケットに入れていたiPhone 5Cを自宅のトイレで水没させてしまった。汚い話で恐縮だが、大の方をして水を流す前だったので、呆気に取られて躊躇し、我に返って数秒後に水たまりに手を突っ込んで自分の汚物の隣に沈んだiPhone 5Cを取り上げて、すぐさま分厚いビニール製のカバーを取り外し、洗面所で水道水をぶっかけながら洗った。お釈迦になったらを考えながらも、洗うしかなかった。水を拭き取り、今度は消毒用のアルコールを吹き掛け、匂ってみたりもした。そして、各スイッチ、カメラなど機能を確かめてみたら、何ともなかった。しかし、何気なく触ったホームボタンがレスポンス良く反応し始めたのである。水没して復活したのである。これは一体どうゆうことなのか。