読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

(7) Terastationのマニュアルには書いていない変な動作

B社に修理依頼し、6月25日に指定便で引き取られていったTS-WX1.0TL/1Dが、7月17日にようやく戻ってきた。エンドユーザーに納品する前に、念のために動作テストをした。これは、返却輸送中の振動が機械に影響を与えていないかを含め、サポートする側が納品時の作業をスムーズに済ませるために、できることは済ませておく準備である。それでなくても以前から不安を感じることの多い機械であるから、たとえメーカーの診断であろうと疑わざるを得ないのである。だから、動作を記録した。

まず、電源投入。これは、指で電源ボタンを押す以外の操作はない。B社のデスクトップ型のラインナップは、すべてこの電源ボタンの仕様構造であり、陥没癖があることがわかっていたので、注意深く慎重に陥没しないように軽くタッチした。B社の製品マニュアルに、このあたりの電源ボタンの押し方についての配慮や注意点、パネルやランプの変化の流れについての詳細な記載はない。電源が投入されたかどうか。つまり電源ボタンを押したことに対するマシンの正常な反応は、どんな動作になるのか。一連の動作と時間経過は以下の通りだった。

ボタンを押したらまず、ピピッという音が鳴る、同時に液晶モニタが赤くなり、電源ボタンの周りのランプがゆっくりと一定間隔の点滅を始める。LAN1のランプも点灯する。LAN1のランプは時折、激しく点滅したりもする。最初の電源ボタン押下から3分30秒程度経過後にいったんLAN1ランプが消灯し、またすぐ点灯し、その約15秒後に液晶画面が青色に変化する。一方、電源ボタンの周りのランプは、ゆっくりとした点滅状態が続く。そして最初に電源ボタンを押してから8分経過したところで、液晶画面が瞬間的に赤くなり(赤くならない時もある)、青に戻る。同時に電源ボタンの周りのランプが点灯に変わり、やっと使える状態になる。バックアップ用にUSBの外付けHDDを接続していると、8分以上かかって起動した後にファンクションボタンの周りのランプがしばらく強く輝く青色で点灯している時間がある。マニュアルなどを見るが、これが何を意味しているか不明である。

残りの準備確認作業のバックアップスケジュールの再設定とバックアップの実行においては、問題なくテストを完了することができた。ここで、気付いたことはバックアップ用に取り付けているUSB外付けHDD(HD-LC1.0U3-BK)のアクセスランプの点滅の仕方が、紛らわしいことである。普通、この手のストレージはどのメーカーもどんな類のものであれ、データにアクセスするとか、ディスクにデータを書き込みのアクセスであれば、一般常識的には、ランプが激しく点滅する。でもこのHD-LC1.0U3-BKは、まるでスリープしているかのようにゆっくりと点滅するのである。だから、はじめバックアップが始まってもスリープしているようなゆっくりとした点滅だったので、バックアップスケジュールがいつまでもスタートしていないと思ってしまった。実際はバックアップ作業が正常に済んでいたことが判明するまで、かなりの時間ロスだった。HD-LC1.0U3-BKのマニュアルには、ランプの点灯は、電源ON。ランプの点滅は、アクセス中とだけしか説明がなかった。その点滅の速度など詳細な情報はどこにも見当たらない。肝心かなめのところにユーザーへの細かい気遣いというか、配慮を欠いているのである。

エンドユーザーに納品した時のメール通知の再設定では、エンドユーザーのメールアドレスやパスワードなどをテラステーションに再度設定し直す作業を行ったが、何をどうしてもテストメールが正常に送れず、試行錯誤で2時間が経過した。筆者は、複数のユーザーでこの設定を経験してきているので、さほど難しい設定ではないにもかかわらずメールのテスト送信に失敗が続いた。どうやら設定の問題ではない気がして、何回かシャットダウンをしたが、なかなかシャットダウン動作に移行しない時があった。もうどうしようもなく、これは、修理が完全になされていないのではないかと思ったほどだった。また、この機種は、メーカーもお手上げの不安定な機種なのかもとか気持ちの上でも不安になり本当に困った。

でも、LAN1をLAN2に替えたり、また戻したり、メール通知の設定値を変えたりしてやっと成功した。なぜ成功したかの追及までできる心境にはならなくなるほど時間的に追い込まれていた。とにかく、この機械は、LAN1かLAN2のポート切り替えにしても、メール通知のテストにしても、レスポンスが悪く、今思えば、おそらく、シャットダウンのレスポンスが悪い問題もこれらとすべて関連しているのではないかと思われた。ナスナビゲーターに出てこないで、ローカルネットワーク越しには、何も問題なくアクセスできるとか、このたくさんの変な動作は、ある指示の動作が次の指示の動作のレスポンスに影響を与えるほど動作が遅いことに原因があるのではと思わせるのである。

だから、テストメールが送れなかったのは、何が原因かを突き止めるにしてもすべてにおいて遅延スパイラルに陥り、詳細な検証ができないNASであるといえる。メーカーが後継機を勧める理由がこのあたりにあるのではと勘ぐってしまう。

 

ところで、今回の修理を依頼することになった原因は、スケジュールによるバックアップ等の成否のメール通知が着信していないことがわかったためである。そこで、まず、バックアップタスクを今すぐ実行した。でもバックアップされたのかのメール通知が来なかった。バックアップタスクを新規に作り直してもメール通知されなかった。仕方なく、NASをシャットダウンしようとブラウザからシャットダウンを指示したが、反応がなく、仕方なく手動で電源ボタンの長押しをした。すると数分後にやっとシャットダウン動作に移行した。しかし、最後に液晶画面にうっすらとテキストが表示されている状態で完全に電源が落ちていない状態となった。仕方がないので、電源ボタンを押して電源を再投入したが、今度は、液晶にテキスト等がまったく表示されず、縞状の表示が縦に並んでいる状態になってしまった。しばらくして、一応ランプなどの点滅や液晶の色などから判断して、起動し終えた感じではあるが、液晶画面の縦縞模様は、そのままになってしまった。中のデータへのアクセスは正常にできたので、すぐにNASのデータを1台のパソコンのセカンドドライブに移し、状況を説明し預かり修理することにした・・・・という経緯である。

数日後にメーカーからFAXされてきた有償修理可否確認書によると、確認症状として、電源ボタンの不具合及び、液晶パネルの不具合を確認しました。故障個所として、フロントパネルの故障、基盤の故障とあり。修理方法として、A案が後継のNASを購入(66,852円)する案と、B案が基盤交換(5,400円)とあった。この書類を見てまず感じたのが、なぜ修理なのに後継機種の購入案が提案されてきたのか、である。それだけでとても不安になった。つまり、メーカーとしては後継機に交換する案を出さざるを得ないほどの状況であることを匂わせていると思えたからだ。

そこでそのことをエンドユーザーに正直に説明しようとも思ったが、いたずらに不安がらせるだけだし、常識的に後継機購入の案が通じるわけがなく、後継機購入の案が出された理由を説明するためにメーカーにその本意は何なのか問い合わせしなければならないという、何とも気が重く時間のかかるステップが想像されたので、独断で5,400円のB案に〇をしてFAX返信した次第だった。(修理機を納品した当日、エンドユーザーにはすべての書類とともに事後報告した。)